SONY MDR-D77 プラスチック硬化・劣化により部材破断 復元不可能となりご臨終
SONY MDR-D77 密閉型ヘッドホン
1992年の秋に「eggo シリーズ」として出たヘッドホンで
ウォークマンシリーズのお供としてアウトドア・お出かけ用に
当時としては密閉タイプを外出用とするのは珍しいスタイルだった。
設計者は近々の製品としてSONY MDR-1シリーズの開発統括
音響設計担当のソニー ホームエンタテインメント&サウンド事業本部 V&S事業部PE1部の角田直隆氏(つのだ なおたか)氏だ、伝説のスタジオモニター
「MDR-Z900HD」の設計者として有名な人だ。
その「MDR-Z900HD」用に開発された80kHz~110kHzまでも
再生できる能力を持ったHDドライバーを。ポータブル用に
直径50ミリから40ミリにリサイズされたHDドライバーが搭載されている。
20年ほど使ってパッドがヘタッて耳とドライバユニットの距離が
近くなりすぎたので、腐ったパッドを剥がして
東急ハンズで見つけたドア隙間用の適当な素材を貼り付けて修復
耳とドライバー間を少し離すことにも成功して好みの音質にもなった。
その後、リーブルできるケーブルが断線してしまい
偶然量販店で見つけた3.5ミリへの変換ケーブルを入手して
汎用の3.5ミリステレオケーブルに交換後、音に一本芯が入った
個人的にますます好みのヘッドホンとなったが
自作パッド部の見た目があまりよろしくなかった。
ポタフェス2016 秋葉原 冬 で
「mimimamo スーパーストレッチヘッドホンカバー L (黒)」を
ブースで直販していたので買って着けてみたところバッチリ
見た目も満足できるヘッドホンとなってめでたし、めでたし
MDR-D77は、お出かけ時に時々活躍の機会が増えた。
そんなある日の2018年夏にいつもかけて置いた場所にMDR-D77を
見かけなくなっていた。
まあ、使うときに探せば出て来るさと思っていたのだが
今日、片付けをしていたら床に置いあった整理用の籠の中から
偶然出てきた。
しかしその姿は無残にも壊れていたのだ。
どうやらこの夏のくそ暑さが引き金になったのか
硬化したプラスチック部材が崩れるように崩壊し
MDR-D77は、下に落ちていたようだ。
右ユニットのアームとの保持部材が崩壊、受け側のプラスチック部材も発見したが
つまみあげた際にいくつもにボロボロと崩れていった。
左ユニットも亀裂が入り始めていた。
3Dプリンターがあったら作れるかな?
とりあえず、永眠状態となるのであった。
SONY MDR-D77 25年以上 ご苦労様、そしてありがとう。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
SONY MDR-D77 改造版に取り付けたのは
スーパーストレッチ・ヘッドホンカバー mimimamo
伸縮性が高く肌触りもソフトなので全く問題なかった。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
SONY公式にあるThe Headphones Park にあった 角田直隆氏 インタビュー
MDR-1R 開発者インタビュー PART1 | ヘッドホン | ソニー
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
Amazon.co.jp: ソニー - イヤホン・ヘッドホン /
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/